2025年9月27日(土)、京都経済センターで開催されました。
会場とオンラインのハイブリッド開催で、主催はNPO法人コンシューマーズ京都、京都府生協連が後援しました。参加は会場30人、オンライン21人の合計51人でした。
テーマは「私たちの食糧をとりまく情勢から考える未来」
京都大学人文科学研究所教授の藤原辰史氏より、「食権力の歴史 私たちの食糧をとりまく情勢から考える未来」と題して基調講演がありました。
食権力と言うことばを用いて、世界の食糧を支配する穀物メジャーが巨額の利益を得るために、食糧を投機目的に扱い、その結果多くの飢餓で苦しむ人々を生み出していることを学びました。講演の冒頭から結論として次の3点を挙げられ、丁寧な説明を受けました。①グローバルな食権力から独立した食と農の自立を考える。②それは「食料安全保障」というナショナル(日本人中心的)な枠組みにおさまらない。③自分たちのものは自分たちでつくる。ローカル的規模の「食料主権」の国際的連合をつくる。
結びに生活協同組合や地産地消、産直提携の世界史的意味についてふれられ、生協への期待を語られました。
参加者からは「食権力というものがいかに世界で大きな力を握っているのか、食というものがいかに大事かよくわかりました。食権力を一部の穀物面ジャーが握り、世界の人々を飢餓に追い込んだり、戦争への道に引きずり込んだりもしてきたということを知り恐ろしくなりました。我々が食を大事にし、自給率を上げていかないと大変な事になると痛感しました。日本の農業を守るために私に何ができるか考え行動していきたいなと思います。」等の感想が寄せられました。



































